適用例 介護機器

バスリフト 木製ベンチタイプ


ヘリ置きタイプを元に、ヘリ置き木製ベンチタイプのバスリフトを試作しました。

いかにも 医療器具・介護機器 といった機械的なイメージを払拭し、「和のくつろぎ」をテーマに 介助を必要とされる方に限らず お子さんからお年寄りまで 家族の皆が楽しめる浴室空間を提供しましょうというコンセプトで開発しました。

意匠デザインは 業界で活躍中の後藤デザインオフィス様に担当していただきました。 スタイリッシュかつ機能的なサーモス水筒のデザインも手がけられた会社です。

2号機ではヘリの一部分だけに固定しようとしましたが、この3号機では ヘリ全体を 温かみのある木で覆いつくすデザインとし、見た目にも機能的にも介護を意識させないものにできました。 メッセナゴヤ2013に出展しました。


バスリフト ヘリ置きタイプ

浴槽のヘリに設置するタイプのバスリフトを試作しました。

シート分部を着脱可能な構造としましたので、底置きタイプのように本体ごと出し入れする必要がなくなり、さらに安定性を増すことにも成功しました。

底置きタイプのようにポンと置くだけという容易さはなくなり ヘリ部分にしっかりと固定する必要があるので,多種多様な大きさや形状の浴槽に対応させるアタッチメントなどの開発が課題です。

メッセナゴヤ2009に出展しました。


バスリフト 施設向け


施設用自立ポストタイプのバスリフトを試作しました。

従来の施設用のバスリフトは吊り下げ式が多く、乗り降りや移動の際に生じる不規則な揺れのため利用される方々の多くが不安がること また 設置工事が容易ではない等のお話を各施設職員の方々から多数聞かせていただきました。

これらのご意見を元に試作したものが 家庭用バスリフトと同様 長所の多い水道水圧式シリンダを利用し、また バランスの良いカウンタウェイト方式を採用することで揺れが少なく使い勝手の良い自立ポストタイプのバスリフトです。

今後、介護施設や医療施設にデモ機を利用していただき、幅広い意見を取り入れながら実用化を進めていきます。


バスリフト 底置きタイプ


浴槽の底に置くだけで利用できるタイプのバスリフトを試作しました。

海外製の充電式電動スクリュ軸駆動式のバスリフトを参考に試作してみました。 参考品は駆動モータ用のバッテリーを搭載しており頻繁に取り外して充電する手間がありましたので、水道水圧式テレスコープシリンダを採用することでこの問題を解決できました。

試作品ということもありますが それなりの本体重量があり、介助を必要としない方が入浴する際や浴槽清掃時など バスリフトの出し入れ作業を容易にするために、安定性を保ちつつ軽量化を行うことが課題となっています。


ジェイ・クリエイトが“家庭用バスリフト”の開発に取り組む理由

少子高齢化が加速する昨今、介護をする側の方の一番の重労働は 《入浴介助》であることを知りました。

そして、その入浴介助を補助するための機器である”バスリフト”が各社より製品化されているものの、どれも”一長一短” であり、「導入に踏み切れない」 「導入したが使わなくなってしまった」 などの声を数多く聞かせていただきました。

例えば、
浴室の大掛かりな改修工事が必要で費用がかかる
油圧駆動のため、油漏れによる汚染の心配 油圧源の音がうるさい
電動駆動のため、感電しないか心配  バッテリーの頻繁な充電が必要 駆動モータの甲高い音が耳障り
動きがぎこちなく実用にならない
錆びて動かなくなってしまった
などなど・・・・

そこで、 浴室といえば必ず 水道が引かれていることに着目し、水道水の圧力だけで昇降するシリンダで駆動するバスリフトを開発すれば既存品の問題を解消でき、介助で苦労されている方々のお役に立てると確信しました。

水回りで利用する介護機器の開発は 安全性や使いやすさなどの面で非常に難易度の高いものではありますが、これを作りこむことがエンジニアリング会社であるジェイ・クリエイトの社会的使命の一つと捉え 取り組んでいます。